【9月17日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は16日、北朝鮮の首都平壌を自身が訪れるかどうかについて、今は適切な時期では「おそらくない」と表明した。一方、トランプ氏は、今後訪問が行われる可能性はあるとした。

 トランプ氏は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との会談を目的とする平壌訪問について、「その準備が整っているとは思わない」とし、「まだすべきことがある」と述べた。記者団からの質問に答えた。

 同氏は「関係は非常に良好だ」と述べる一方、平壌を訪れるには時期が適切ではないとの考えを表明。さらに「今後、いつかは訪れるだろう。また、これから何が起こるか次第では、彼(金委員長)も米国に来ることに非常に前向きだと私は考えている」と述べた。

 韓国紙・中央日報(Joongang Ilbo)の16日の報道によれば、金委員長はトランプ氏に先月送った書簡で同氏の平壌訪問を招請した。金委員長は北朝鮮と韓国を隔てる非武装地帯(DMZ)でトランプ氏と会談した際にも、同氏を平壌に招いている。

 北朝鮮は16日、核交渉再開の前提条件として北朝鮮の安全保障を確約するよう米側に要求。今後数週で実務レベルの対話が進展するとの期待に冷や水を浴びせた。

 米朝は北朝鮮の核をめぐり協議を行ってきたが、今年2月の第2回首脳会談が合意のないまま終了して以降、交渉は行き詰まっている。(c)AFP