【9月16日 AFP】19NFLは15日、第2週の試合が行われ、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)は43-0でマイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)に大勝した。女性からレイプ被害で訴えられているWRアントニオ・ブラウン(Antonio Brown)も新天地デビューを飾り、タッチダウンを決めている。

 ブラウンはオークランド・レイダース(Oakland Raiders)から放出された直後に昨季王者のペイトリオッツと契約。しかしそのすぐ後、元トレーナーの女性がブラウンによる性的暴行の被害を訴え、民事訴訟を起こしていることが明らかになった。

 この件についてはリーグも調査を行っている段階で、試合前には、ブラウンはコミッショナーの許可が必要な登録メンバー除外リストに記載され、ドルフィンズ戦には出場できないのではないかという見方もあったが、刑事訴追されているわけではないため出場に問題はなく、チームは早速起用に踏み切った。

 ブラウンはこの試合で、4本のパスレシーブで56ヤードを獲得し、ハーフタイム直前には1タッチダウンを記録。得点後は客席へ跳び込んで喜び、自身へ20ヤードのタッチダウンパスを通したチームの大黒柱、QBトム・ブレイディ(Tom Brady)に近づいて抱擁を交わした。

 タッチダウンパス2本を決め、チームの連勝に貢献したブレイディは「自分は何かを決められる立場にないし、ただ試合に出て自分の仕事をするだけだ」と話している。

 またチームはドルフィンズの本拠地をこのところ6戦で5敗と苦手にしていたが、今回の大勝でもはや障害にはならないことを証明した。

 テネシー・タイタンズ(Tennesee Titans)対インディアナポリス・コルツ(Indianapolis Colts)の一戦は、19-17でコルツが勝利した。

 今季ホーム開幕戦を熱く盛り上げたいと考えていたタイタンズだが、試合前のセレモニーで花火の装置が激しく燃え上がるアクシデントが起こり、イベントは別の意味で炎上した。火はスタッフによってすぐ消し止められ、国歌斉唱などのセレモニーも続行されたが、恥の上塗りをするかのように、チームもコルツに敗れている。

 コルツでは、QBジャコビー・ブリセット(Jacoby Brissett)がパス28本中17本成功で146ヤードを獲得し、3タッチダウンを決めた。しかし、46歳のベテランキッカー、アダム・ヴィナティエリ(Adam Vinatieri)がキック3本中2本を外したのは懸念材料となっている。ヴィナティエリは開幕戦と合わせて、すでに5本のキックを外している。(c)AFP