【9月16日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第13戦のサンマリノGPは15日、Moto3クラスの決勝が行われ、SIC58・スクアドラ・コルセ(SIC58 Squadra Corse)の鈴木竜生(Tatsuki Suzuki)がキャリア初優勝を果たした。

 ポールポジションからスタートした21歳の鈴木は、トップ集団に7台が残るスリリングなレースを制した。ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(Misano World Circuit Marco Simoncelli)で行われた全23周のレースは、クラッシュが相次ぎ多くの選手がフィニッシュできずに終わった。

 SIC58・スクアドラ・コルセは、2011年に転倒事故により死去したマルコ・シモンチェリ(Marco Simoncelli)氏の父パオロ(Paolo Simoncelli)氏が立ち上げたチームで、シモンチェリ氏の栄誉をたたえて名付けられたサーキットでの優勝に喜びもひとしおだった。

 ペトロナス・スプリンタ・レーシング(Petronas Sprinta Racing)のジョン・マクフィー(John McPhee、英国)に0秒112差、VNEスナイパーズ(VNE Snipers)のトニー・アルボリーノ(Tony Arbolino、イタリア)に0秒201差でフィニッシュした鈴木は、「ファンタスティックだ。僕たちはずっと勝つために努力してきたし、その中でリタイアしたこともあったから」と初優勝を喜んだ。

 総合首位に立つレオパード・レーシング(Leopard Racing)のロレンツォ・ダッラ・ポルタ(Lorenzo Dalla Porta、イタリア)は8位でフィニッシュしたが、同2位につけるステリルガルダ・マックス・レーシング・チーム(Sterilgarda Max Racing Team)のアロン・カネト(Aron Canet、スペイン)がマシンの故障でリタイアしたため、そのポイント差は広がっている。(c)AFP