【9月16日 AFP】サウジアラビアの石油施設へのドローン(無人機)による攻撃に関し米国はイラン関与との見解を示したが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は依然、イランのハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領との会談を望んでいる。ホワイトハウス(White House)が15日、明らかにした。
  
 イランが後ろ盾となっているイエメンの反政府武装組織フーシ派(Huthi)は、14日の攻撃に関し犯行声明を出した。しかしマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は「世界のエネルギー供給に対する異例の攻撃」がイエメンからあったという証拠はないと述べ、攻撃への関与でイランを非難した。サウジアラビアは、ドローン攻撃を受け石油生産削減を余儀なくされ、石油施設での迅速な操業再開に努めている。

 ケリーアン・コンウェー(Kellyanne Conway)大統領顧問は「フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)」でのインタビューで、米・イラン首脳会談実現の可能性を否定しないと明言。トランプ氏はニューヨークで今月開かれる国連総会に合わせた首脳会談の提案について、実行に移すことを「検討」するだろうと述べ、トランプ氏が取引を行うまたは会談を行うためには「常に条件が整わなければならない」とも話した。

 互いを敵視する米とイランは、昨年5月にトランプ氏が2015年にまとめられた核合意を離脱しイランに対する制裁を再開して以降、対立を深めている。(c)AFP