【9月15日 AFP】国営ロシア通信(RIA)は14日、ロシア外務省の話として、モスクワでロシアとアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)代表による会談が行われたと報じた。

 RIAによると、外務省報道官は「ロシアのザミル・カブロフ(Zamir Kabulov)アフガニスタン担当特別代表がモスクワでタリバンの代表団を迎えた」と語ったが、会談の日時には言及しなかった。

 これに先立ち、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はタリバンとの和平交渉打ち切りを発表している。

 ロシア側がタリバンに対し、米国との交渉再開の必要性を強調したところ、タリバン側も米政府と対話を積極的に進める意思があると認めたという。

 米国とタリバン間の和平交渉をめぐっては、米側が駐留軍の規模を縮小し、タリバンが過激派グループを排除し安全を保証するとの内容で合意に達するとの期待が着実に高まっていた。

 しかし、トランプ大統領は7日、アフガニスタンの首都カブールで米兵を含む12人が死亡した自爆攻撃を理由に、米国で予定されていたタリバン幹部らとの極秘会談を急きょ取り止め、タリバンとの和平協議は「終わった」と宣言した。

 一方、米国とタリバンとの和平交渉に影響力を行使したいロシアは、今年に入ってからモスクワでアフガン政治指導者らとの会談を2回開催している。(c)AFP