【9月15日 AFP】米国選抜と欧州選抜による女子ゴルフの対抗戦、第16回ソルハイムカップ(Solheim Cup 2019)は14日、英スコットランド・グレンイーグルズ(Gleneagles)のPGAセンテナリーコース(PGA Centenary Course)で2日目が行われ、米国選抜が8-8の同点に追いついたものの、欧州選抜も3大会ぶりのタイトル奪還へ望みをつないで最終日を迎えることになった。

 欧州選抜が1ポイントリードして迎えた2日目は、午前中のフォアサムを2-2の同点で終えると、強風と寒さという厳しいコンディションの中で行われた午後のフォアボールで、米国が2.5-1.5と欧州選抜を上回り、優勝の行方は最終日のシングルス12戦で決まることになった。

 午後のフォアボールは、どの対戦も流れが行き来し、全4試合で決着が最終ホールにもつれ込む接戦だった。その中で、全試合で米国にリードを許す展開を強いられた欧州選抜だったが、セリーヌ・ビュティエ(Celine Boutier、フランス)と2018年の全英リコー女子オープン(RICOH Women's British Open 2018)女王、ジョージア・ホール(Georgia Hall、イングランド)のペアが驚異の巻き返しで貴重な1ポイントを獲得し、チームを救った。

 アリー・マクドナルド(Ally McDonald)/エンジェル・イン(Angel Yin)組との対戦で、ビュティエ/ホール組は7ホール目で早くも4ダウン、残り5ホールでも3ダウンと先行されていたが、続く4ホールを連続で奪取して逆転に成功すると、最終18番も獲得して2アップの勝利を収めた。

 特に今回が初出場のビュティエは、パー4の14番で約6メートルのイーグルパットを沈めると、16番と18番でもバーディーを奪う三つのハイライトをつくり出した。ビュティエ/ホール組は、これで今大会3戦全勝を収めている。

 対する米国も、難しいフォアボール1番手でブリタニー・アルトメア(Brittany Altomare)/アニー・パク(Annie Park)組がアン・バン・ダム(Anne Van Dam、オランダ)/スーザン・ペターセン(Suzann Pettersen、ノルウェー)組を1アップで退けると、最後の4試合目でもリセット・サラス(Lizette Salas)/ダニエル・カン(Danielle Kang)組がカルロタ・シガンダ(Carlota Ciganda、スペイン)/アサハラ・ムニョス(Azahara Munoz、スペイン)組に2アップで勝利し、同点に持ち込んだ。

 ソルハイムカップで過去に両チーム同点で最終日を迎えたことは、英アイルランド開催だった2011年大会の1回しかなく、そのときは欧州選抜が優勝を飾っている。欧州選抜のカトリオーナ・マシュー(Catriona Matthew、スコットランド)主将は「シングルスが本当の勝負になる」「だけど私たちも覚悟はできているし、あとはやってみてどうなるかといったところ」と話した。(c)AFP/Elspeth BURNSIDE