【9月15日 AFP】19-20イタリア・セリエAは14日、第3節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は退場者を出したウディネーゼ(Udinese)に1-0で勝利して首位を守った。アウェーでフィオレンティーナ(Fiorentina)と0-0で引き分けたユベントス(Juventus)は、この試合で3人が負傷し、18日に控える欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のグループステージ初戦に不安を残した。

 アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が率いるインテルは、新加入のディエゴ・ゴディン(Diego Godin)からのクロスに合わせたステファノ・センシ(Stefano Sensi)のダイビングヘッドが決勝点となり開幕3連勝。17日に本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われるスラビア・プラハ(Slavia Prague)とのチャンピオンズリーグ初戦に弾みをつけた。

 ロドリゴ・デ・パウル(Rodrigo de Paul)がアントニオ・カンドレーヴァ(Antonio Candreva)の顔をはたいて退場処分を受けたウディネーゼは、約60分にわたり数的不利を強いられた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からインテルに加入したFWアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)は、79分からピッチに立ったものの、移籍後初得点は相手GKフアン・ムッソ(Juan Musso)に阻まれた。

 一方、肺炎治療から復帰したマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督が初めてベンチに座ったユベントスは、敵地でのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦を4日後に控える中で弱みを露呈した。ユベントスはインテルを2ポイント差で追っているが、16日にトリノ(Torino FC)がレッチェ(US Lecce)に勝利した場合は2位の座を譲ることになる。

 クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)をはじめとした選手は創造性に乏しく、フィジカルでも苦しんだ一戦を振り返ったサッリ監督は、「勝っていたとしても、ふさわしくなかった」と話した。

 リーグ8連覇中の王者は、キャプテンのジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)、マッティア・デ・シリオ(Mattia De Sciglio)、マルコ・ピアツァ(Marko Pjaca)が負傷離脱中で、この試合では開始直後にドウグラス・コスタ(Douglas Costa)がハムストリングを痛めると、ミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)も故障。さらにダニーロ(Danilo Luiz da Silva)がけいれんのためベンチに下がった。

 それでもユベントスは、フィオレンティーナ移籍後初めて先発した元フランス代表のフランク・リベリ(Franck Ribery)の脅威にも耐えきった。

 サッリ監督は、「交代枠をすべてけが人のために使わなければならなかったので非常に複雑な状況だった。重要な局面でフレッシュな選手を送り出せなかった」と悔しさをにじませた。「もう少し精神的に弱いチームだったら、こういった試合で負けている」

 また、欧州王者リバプール(Liverpool FC)とのチャンピオンズリーグ初戦を17日に控えるナポリ(SSC Napoli)は、ドリース・メルテンス(Dries Mertens)の2得点でサンプドリア(Sampdoria)に2-0で勝利し、3位に浮上している。(c)AFP/Emmeline MOORE