【9月15日 AFP】来年1月にオーストラリアで開催される男子テニスの国別団体戦ATPカップ(ATP Cup 2020)に、王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)をはじめとするトップ10選手全員が出場する見通しであることが分かった。大会主催者が14日、発表した。

 ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)も出場選手に名を連ねたほか、股関節の手術から復帰しているアンディ・マレー(Andy Murray、英国)も2位のプロテクトランキングを使って英国代表として参戦する。

 世界トップ30のうち27選手が出場の意向を示したことを受け、男子プロテニス協会(ATP)のクリス・カーモード(Chris Kermode)会長は「こうしてラインアップにスター選手が勢ぞろいし、喜んでいる」「新しい国際大会にトップ選手が出場するのは非常に重要なこと。2020年のシーズンはATPカップで盛大に幕開けできるだろう」とコメントした。

 来年1月3日から12日にかけて開催される新設のATPカップは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の前哨戦として位置づけられ、賞金総額は2200万豪ドル(約16億円)。選手はシングルスで最大750ポイント、ダブルスで最大250ポイントを獲得できる。

  ATPカップでは、出場する全24か国が6グループに分かれ、ラウンドロビンを勝ち上がった8チームがノックアウト方式の決勝トーナメントへ進む。各カードはシングルス2試合、ダブルス1試合の形式で行われる。チームは最大5選手で構成され、これまでに各国の上位2選手の出場権を得ている。

 現時点で、ATPカップ出場へ向けた国別ランキング上位18か国の出場が確定しており、開催国のオーストラリアにはワイルドカード(主催者推薦)が与えられる。残りの5か国は最終決定していない。

■ATPカップ出場決定国は以下の通り(9月9日時点における、各国のシングルス最高位選手のランキングと出場意思を基に決定)。

 セルビア、スペイン、スイス、ロシア、オーストリア、ドイツ、ギリシャ、日本、イタリア、フランス、ベルギー、クロアチア、アルゼンチン、ジョージア、南アフリカ、米国、カナダ、英国、オーストラリア(ワイルドカード)

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