「ピザでがん予防」などが受賞、2019年イグ・ノーベル賞
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【9月15日 AFP】ノーベル賞(Nobel Prize)のパロディー版で、まず人々を笑わせ、それから考えさせるような研究や業績に贈られる第29回「イグ・ノーベル賞(Ig Nobel Prizes)」の授賞式が12日、米マサチューセッツ州の米ハーバード大学(Harvard University)で開催された。4人の受賞者が出席し、例年通り本家ノーベル賞受賞者から賞を授与された。
舞台で紙飛行機を飛ばすのが恒例となっている授賞式では、主催者がイグ・ノーベル賞の目的について「非凡さと創造性をたたえ、科学や医学、技術への関心をかき立てること」だと説明した。
受賞者らには賞金10兆ジンバブエドル(ジンバブエドルがまだ発行されていた2009年のレートで約8ドル<約890円>相当)と60秒間の受賞スピーチ権が与えられる。ただしスピーチは、8歳の少女に「やめてください。つまらないです」と言われたらそこで終了だ。
医学賞は、「ピザで病気と死を予防できることがある、ただしイタリアで地産地消した場合に限る」ことを示す証拠を集めたイタリアとオランダの研究チームに贈られた。
化学賞は、標準的な5歳児の1日の唾液分泌量を計算した日本の研究チームに授与された。
解剖学賞は、フランスの郵便配達人が裸の時と服を着た時の陰のうの温度の非対称性を測定した2007年の仏研究に贈られた。
心理学賞は、「口にペンをくわえると笑顔になり、その笑顔でさらに幸せになることを発見し、その後そうではなかったことを発見した」独ビュルツブルク大学(University of Wurzburg)のフリッツ・シュトラック(Fritz Strack)氏に授与された。
工学賞は、乳児のおむつ換えマシンを発明したイランの研究チームが受賞した。このマシンは昨年、米国で特許を取得した。
平和賞は、かゆいところをかく快感を測定した国際チームに授与された。(c)AFP