【9月14日 AFP】スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)が13日、米首都ワシントンのホワイトハウス(White House)前で行われた地球環境保護を訴えるデモに参加し、米政府の中枢にメッセージを届け、大勢の支持者に「決してあきらめないで」と訴えた。

 多数のデモ参加者がシュプレヒコールを上げたり、歌ったりする中、トゥンベリさんは後方に待機してメディアからの注目や質問を避けていたが、スピーチでは、世界一の経済大国である米国と、気候変動に懐疑的なことで知られるドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に対し、行動を起こすよう求めた。

 さらに、「決してあきらめないで。私たちは歩み続ける」「これだけは言わせて。みんなのひとりひとりにものすごく感謝している。ここに来てくれたみんなをとても誇らしく思う」と集まった参加者に感謝の辞を述べ、環境保護運動に参加する10代の若者たちに対して、環境汚染をもたらす人物や企業に圧力を掛け続けるよう呼び掛けた。

 米国での知名度は欧州ほど高くないにもかかわらず、6日間のワシントン滞在中、トゥンベリさんはひときわ丁重に迎えられる。16日には国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)から人権活動に与えられる最高賞を授与され、18日には下院・民主党の招きで米議会で証言することになっている。

 20日には、ニューヨークの1700校の生徒らが環境保護を訴えるために授業をボイコットする予定だが、当局もこれを承認している。(c)AFP/Ivan Couronne