【9月14日 Xinhua News】アルゼンチン農産業省は11日、記者会見を開き、アルゼンチンと中国はアルゼンチン産の大豆かす輸入許可に関する取り決めを結んだと発表した。この取り決めで大豆かすの世界最大の輸出国と最大の消費国が直接つながる基礎が築かれたとしている。

 両国は10日、北京で「中華人民共和国税関総署とアルゼンチン共和国農産業省による、アルゼンチン産大豆かすの中国輸出の衛生と植物衛生の要求に関する議定書」に調印した。

 中国の鄒肖力(Zou Xiaoli)駐アルゼンチン大使は記者会見で次のように述べた。中国はここ数年、アルゼンチンに対し市場を絶えず開放し、サクランボ、ブルーベリー、ブドウ、骨付き牛肉、羊肉、馬肉、ハチミツ、豚肉の対中輸出が次々に実現している。中国の消費者がより良いものをより多く享受するだけでなく、アルゼンチンの農業生産と輸出を力強く促し、雇用を増やし、互恵ウィンウィンを実現した。

 アルゼンチンのエチェベレ農産業相は記者会見後、新華社の取材に応え、次のように述べた。中国は対外開放、互恵ウィンウィンの協力の原則をずっと受け継ぎ、アルゼンチンに対する大豆かす市場の開放はよいことだ。農業に関する2国間協力は両国の全面的戦略パートナーシップにおいて重要な役割を果たしている。双方の協力にはさらに大きな潜在力がある。アルゼンチンは中国国際輸入博覧会などのプラットフォームを通じ中国と実務協力を引き続き強化することを望む。

 アルゼンチンは大豆かすと大豆油の世界一の輸出国で、大豆かすは毎年約3000万トン輸出、2018年の輸出額は91億9700万ドル(1ドル=約108円)に上っている。中国は現在、大豆かすの消費量が毎年7000万トン前後となっている。今年に入ってアルゼンチンの大豆輸出総量の約80%が中国向けとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News