【9月13日 AFP】米大手IT企業のグーグル(Google)は、フランスでの租税問題をめぐり合計9億6500万ユーロ(約1150億円)を支払うことで仏当局と和解に達した。和解内容は12日、裁判所で明らかにされた。

 グーグルは、脱税の罰金として5億ユーロ(約598億円)、さらにフランス税務当局との和解金として4億6500万ユーロ(約557億円)の支払いに応じる。同社は声明で和解を認め、フランスと長年にわたって続いていた財務上の相違点をめぐる問題に終止符が打たれたことを歓迎した。グーグルは近年、イタリアと英国でも同様の和解に達していたが、今回の支払額は過去よりもはるかに大きい。

 グーグルは、課税をめぐる明確な国際的枠組み構築に向け、連携した改革が進められることを望むと表明。フランスのニコル・ベルべ(Nicole Belloubet)法相とジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)公会計相は、議論の的となっていた全ての問題の「最終的な和解」を歓迎。2年間に及ぶフランス当局の尽力の成果だと指摘した。(c)AFP/Juliette MONTESSE and Valentin BONTEMPS