【9月13日 AFP】コンゴ民主共和国の南東部で12日未明、貨物列車が脱線し、不正乗車をしていた人々が死亡した。当局が発表した。広大な国土を有するコンゴでは列車事故が相次いでいる。

 現地の状況は混乱しており、推定死者数の情報は10人から100人まで大きく錯綜(さくそう)している。スティーブ・ムビカイ(Steve Mbikayi)人道相はツイッター(Twitter)で「また大惨事! 午前3時(日本時間同10時)、タンガニーカ(Tanganyika)州マイバリディ(Mayibaridi)付近で脱線。暫定死傷者数:死者50人、負傷者複数人」と表明。

 これに対しタンガニーカ州のゾエ・カビラ(Zoe Kabila)知事は、ツイッターへの投稿で「訂正。暫定死傷者数は死者10人、負傷者30人。3車両が横転した」と表明した。同知事はジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)前大統領の弟。

 一方で現場の目撃者や地元メディアは、死者数が100人に上る恐れがあるとの見方を示している。

 コンゴの鉄道は、線路の整備不足や機関車の老朽化といった問題を抱えており、事故が相次いでいる。コンゴ国営鉄道会社(SNCC)は、同国の多くの国営企業と同様、経営破綻の危機に直面しており、設備の多くは1960年代から使用されている。(c)AFP