【9月12日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)による米同時多発攻撃から18年を迎えた11日、米ニューヨーク州の世界貿易センタービル(World Trade Center)の跡地「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」で恒例となった追悼式典が行われた。

 式典に出席した犠牲者の遺族、生存者、警察官、消防士らは午前8時46分と同9時3分に黙とうをささげた。これはそれぞれ、ハイジャックされた航空機が世界貿易センタービルのシンボルだったツインタワー(Twin Towers)の北棟、南棟に突入した時間に当たる。さらに、両棟が崩壊した時間にも黙とうがささげられた。

 式典には、アンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)・ニューヨーク州知事、ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)・ニューヨーク市長の他、マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前市長、ルドルフ・ジュリアーニ(Rudy Giuliani)元市長も出席した。

 一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は同日、国防総省で開催された3000人近くに上る米同時多発攻撃の犠牲者を追悼する式典で演説し、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に対する軍事攻撃を前例のない規模まで引き上げると表明した。この中で同氏は、過去4日間にわたり米軍は「タリバンへの攻撃を強めたが、それは今後も継続される」と述べた。

 国防総省での式典に先立ちトランプ氏とメラニア(Melania Trump)夫人はホワイトハウス(White House)で、犠牲者の家族と生存者と共に黙とうをささげた。(c)AFP/Peter Hutchison with Sebastian Smith in Washington