【9月12日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選でアルメニア代表に敗れたことを受け、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の指揮官を辞任すると発表していたロベルト・プロシネチキ(Robert Prosinecki)監督が、辞意を撤回し、続投を決断した。

 プロシネチキ監督は10日遅く、記者団に対し「ボスニア・ヘルツェゴビナサッカー協会(NFSBiH)と長い時間話し合いを行った結果、全面的な支援を申し出てくれた。彼らを失望させないと決めた」とコメントした。

「私はボスニア・ヘルツェゴビナの監督を続ける」「チームを離れ、すべて終わったと言うのは簡単だった。最後までチームを率いることに決めた」

 ボスニア・ヘルツェゴビナは9日、敵地でアルメニアに2-4で敗れたが、チームには「まだ本戦出場の可能性がある」とプロシネチキ監督は続けた。

 同協会も公式サイトで、契約期間となっている欧州選手権予選終了まではプロシネチキ監督に対し「全面的な支援」を行うと発表している。

 現役時代、1998年W杯(World Cup)でクロアチアの3位に貢献したプロシネチキ監督は、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)やFCバルセロナ(FC Barcelona)、セビージャFC(Sevilla FC)などでもプレーした。

 指導者に転向してからはクロアチア代表でアシスタントコーチを務め、アゼルバイジャン代表の指揮官を務めていたが、昨年1月にボスニア・ヘルツェゴビナの指揮官に就任。しかし、チームは6試合を終えた同予選のグループJで勝ち点7の4位につけており、首位イタリアとは11ポイント離れている。

 ボスニア・ヘルツェゴビナが主要国際大会に出場したのはW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のみで、グループステージでは最終的に準優勝したアルゼンチン、ナイジェリアに次ぐ3位で敗退となっていた。(c)AFP