【9月13日 CNS】「西安市(Xi'an)家庭廃棄物分類管理措置」が9月1日から施行された。

 同規定では、家庭ごみを4つのカテゴリーに分類する。リサイクル可能なもの、有害廃棄物、生ごみ、その他の廃棄物で、規定に違反してごみを捨てた場合、個人は100元(約1500円)以上200元(約3000円)以下の罰金、会社などの組織では5000元(約7万5000円)以上20000元(約30万円)以下の罰金を科されるとともに、ごみ処理の規則違反をした経歴が個人信用情報データベースに登録管理されるようになる。

 西安東郊に位置する江村溝(Jiangcungou)のごみ埋め立て場は、西安主城区の唯一の生活ごみ埋め立て場で、敷地面積69.7ヘクタール、総容量3463万立方メートルで、中国で最大の単一埋め立て地だ。1994年から西安市内のごみは全部ここで処理されてきた。当初の設計では50年間は処理できる予定であったが、生活ごみの処理量が急増して満杯の緊急事態に陥っている。

 調査によれば、江村溝のごみ埋め立て場に運び込まれる1日当たりのごみ量は約1万トンで、残容量は100万立方メートル足らず。今年の10月末まで維持できるが、その後、埋め立て場は封鎖し、盛り土を行った上で緑化することとしている。

 西安の蘭田県(Lantian)には、発電所付きの家庭ごみ焼却工場が建設中でこの10月から試験稼働する予定。1日あたり2250トンの家庭ごみ(年間約90万トンの家庭ごみ)が処理でき、年間発電量は約3億6800万キロワット時になる予定だ。江村溝のごみ埋め立て場に運び込まれてきた1日当たり1万トンのごみ量は処理できない。

 問題を解決するために、現在4つの焼却施設を建設しているが、市民が「ごみの分類」を徹底し、リサイクル可能なものと、焼却するもの、埋め立てするものを分けないと、急増するごみを処理しきれないと、西安都市管理局の廃棄物管理事務所の孫建軍副所長はいう。(c)CNS/JCM/AFPBB News