【9月12日 CNS】北京・故宮博物院(The Palace Museum)の午門(Wumen)展示ホールで3日、「万紫千紅…中国古代の花や木を題材とした文化財特別展」が始まった。南宋の「牡丹」、雍正年間の「荷塘(ハスの池)」、乾隆年間の「菊花」など、300点超の貴重な文化財が出展されている。南宋・馬麟(Ma Lin)の掛け軸「層疊冰綃図」、北宋・傳趙昌(Fu Zhaochang)の巻物「蛱蝶図」、宋人佚名の巻物「百花図」など、宋・元時代の文化財が初公開された。

 今回の展示は中国国内で初めての、花や木を主題とする大型総合展示会だ。故宮博物院の責任者は、花のように艶やかに栄え、果実が豊かに実ることを祈念し、中華人民共和国の建国70周年にささげたい、と語る。

 ホールには、307点の「花卉(かき)」をテーマとする絵画、磁器、漆器、刺しゅう、屏風(びょうぶ)、図書などが展示されている。天津博物館から借りた1点以外は、すべて故宮博物院の所蔵品だ。

 特別展は10月31日まで、入場無料。(c)CNS-北京晩報/JCM/AFPBB News