■「切除」がない新たな儀式

 それでも、女性器切除に対する非難の声によって、状況は変わり始めている。トンコリリ(Tonkolili)やポートロコ(Port Loko)といった場所では、新たな形の儀式が登場している。女性秘密結社のおさである「ソウェイ」が取り仕切ることは変わらないが、「切除」は伴わない儀式だ。

 この取り組みは、欧州人として初めてボンドに参加したスイスの援助活動家ミシェル・モロー(Michele Moreau)氏が始めた。モロー氏は「今では25人のソウェイが切除をやめると誓っている」と話す。

 これまでにトンコリリ地域で女性器切除を伴わない儀式を行った少女は、約700人に上っている。(c)AFP/Saidu BAH