【9月11日 AFP】米国防総省は10日、移民流入対策として、10月1日から始まる来年度もメキシコ国境に米兵を配備すると発表した。

 国防総省のクリス・ミッチェル(Chris Mitchell)報道官によると、インフラ支援、業務支援、移民の発見・監視支援、航空支援のため、最大で5500人の米兵を配備するという。メキシコ国境には現在、兵士約2900人と予備役約2000人が配備されている。

 メキシコ国境付近への米兵の配備は1年足らず前に始まった。メキシコ当局も、移民問題で貿易制裁をちらつかせるドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の圧力を受けて国境付近に展開する軍を大幅に増強しているが、米当局は今週メキシコに対し、不法移民取り締まりの一層の強化を求めていた。

 トランプ政権は、制御不能な不法移民に対して国境対策が不十分だと指摘。一方で野党は、トランプ氏が政治的利益のために移民を悪者扱いしていると非難している。(c)AFP