【9月11日 AFP】オーストラリアでは今年、例年より早く林野火災のシーズンが始まっている。消防当局は9日、東部で160件前後の林野火災の消火に当たった。当局は過去数十年で最悪の状況になる恐れがあると警鐘を鳴らしている。

 クイーンズランド(Queensland)、ニューサウスウェールズ(New South Wales)両州では乾燥と強風により広い地域で火災が起こりやすくなっており、これまでの火災で建物数十棟が被害を受けたほか、避難した人は数千人規模に上っている。

 暑く、乾燥した気候のオーストラリアでは林野火災は珍しくないが、科学者らは、気候変動によって一段と火災が起こりやすくなっていると指摘している。

 政府の支援を受けた研究者らはすでに、南半球で春と夏に当たる今後6か月間は、「活発なシーズンになる可能性がある」と予想。その理由として、年初に強い熱波と乾燥があったことを挙げている。

 オーストラリアの林野火災シーズンは例年、9月にクイーンズランド州最北部から始まる。その後、火災の発生地域は東部各州へゆっくりと南下し、12月末にニューサウスウェールズ州、1月から2月にかけてビクトリア(Victoria)、タスマニア(Tasmania)両州に達する。

 しかし今年はすでに、クイーンズランド州南部とニューサウスウェールズ州でも林野火災が発生している。ニューサウスウェールズ州は今年5月、州内の99%の地域で水不足になっていると発表していた。

 映像前半は上空から撮影した林野火災や消火活動、ニューサウスウェールズ州の消防当局が10日撮影・提供。後半は火災現場から救出・保護されたコアラの親子、王立動物虐待防止協会(RSPCA)クイーンズランド支部が10日撮影・提供。(c)AFP