【9月10日 時事通信社】中国の孔鉉佑駐日大使は10日、東京都内で講演し、来春予定される習近平国家主席の国賓来日の際、日中共同声明などに続く第5の政治文書を発表することを検討していると明らかにした。会場からの質問に対し、「(日中双方が)議論を深める中で条件が熟せば、第5の政治文書を結ぶことに異存はない」と答えた。

 孔大使は、習氏の来日に関し「新しい日中関係を構築する上で極めて重要な1ページを開くことになる」と期待を表明。「それにふさわしい訪問にしたい」と語り、政治文書の取りまとめ作業を日中双方の事務レベルで調整していることを認めた。その上で「重要なのは文書の中身だ」と指摘し、「まず試みる、難しかったら諦める、将来に任せる、という自然体でやっていく」と話した。

 激化する一方の対米貿易摩擦に関しては、「応酬のドラマは始まったばかりで、われわれは20年は続くと想定して脚本を書いている」と長期化への覚悟を強調。中国経済は一時的に打撃を受けるが、将来的な強化につながると主張した。

 孔大使はまた、香港で3カ月以上続く反政府抗議活動を「反中勢力の手先となり暴力行為をいとわない」と批判。日本の国民に中国政府の立場を支持するよう訴えた。(c)時事通信社