【9月12日 Xinhua News】機体に孫悟空を描いた特別塗装機「連雲港」号が8日午前、中国北京市から江蘇省(Jiangsu)連雲港市(Lianyungang)に到着した。西遊記をテーマにした特別塗装機が就航するのはこれが世界初となる。

 同機には中国古典の名作「西遊記」に登場する孫悟空の姿や孫悟空が生まれた花果山、そこで暮らす元気でかわいくて無邪気なサルの群れが描かれており、デザインには祥雲や蟠桃(ばんとう)など、中国の伝統文化の要素も数多く取り入れられている。客室内部の折り畳みテーブルやヘッドレストカバー、荷物棚などには「西遊記」に関するイラストが描かれている。

 同機は北京や上海、広州(Guangzhou)、深圳(Shenzhen)などの重要航空路線や、連雲港と日本の大阪などを結ぶ国際路線に就航する。

 連雲港市は江蘇省の北部、中国の海岸線の中部にあり、明代の有名な小説家、呉承恩(Wu Chengen)は、同市の素晴らしい風景や神話・伝説に着想を得て、名作「西遊記」を生み出した。孫悟空は中国では皆に知られており、「西遊記」文化は同市を代表する最も美しい代名詞となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News