【9月11日 AFP】米ニューヨークのブルックリン(Brooklyn)区で、アルコールを使ったネズミ対策の最新兵器が公開された。

 ネズミは米国最大の都市、ニューヨークの暮らしの中のあまり魅力的でない側面の一つで、地下鉄の線路の合間をちょこちょこ走り回ったり、ごみ袋のまわりを嗅ぎまわったりしている姿を見かけることはしばしばだ。

 同市は長年、繁殖力を抑制する薬剤を使用したり、害獣が侵入できないごみ箱を設置したりするなど、ネズミの駆除に何百万ドルも費やしてきたが、とうとう解決策が見つかったようだ。今回発表されたその答えとは、餌でおびき寄せたネズミを、箱のふたの仕掛けでアルコール溶液の中に落とす装置だ。

「エコミレ(Ekomille)」と呼ばれるこの装置をイタリアから輸入した企業「ラット・トラップ(Rat Trap)」のアンソニー・ジアキント(Anthony Giaquinto)社長は今月5日、アルコール溶液がネズミを気絶させ「やがてネズミは溺れてしまう」と取材陣に説明した。

 高さ約60センチのエコミレはキャビネットのような外見で、電池で稼働する。ネズミが餌を食べるために箱側面のはしごを登ると、センサーがふたを動かすレバーを起動させ、ネズミを溶液の中に落とす仕組みだ。容器には80匹分の死骸が入るという。

 関係者によると、ブルックリン区役所の周辺で行われた1か月にわたる実験では、107匹のネズミがこの装置の中で最後を迎えたという。

 エリック・アダムス(Eric Adams)区長は、この方法は「人道的で環境にも優しい」と話した。同氏はこの実験は成功だったと宣言し、区内でも最もネズミが多い地区に導入されると話した。(c)AFP