【9月10日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は9日、米国とアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)による和平協議は「死んだ」と述べ、交渉を打ち切ったことを言明した。さらに、トランプ大統領は同日、米軍がタリバンへの攻撃を大幅に拡大していることを明らかにした。

【関連記事】米とタリバン、双方が交渉余地ありと表明 トランプ氏の会談中止でも

 米国は長らく、タリバンとの合意と、2001年からアフガニスタンに駐留する米軍の撤退を目指してきたが、トランプ氏はホワイトハウス(White House)で、和平協議は「死んだ。私がみる限り、死んだ」と述べた。

 トランプ氏は、大統領専用別荘キャンプデービッド(Camp David)で8日にタリバン幹部と会談する予定だったが、7日になってこの極秘計画を急きょ中止していた。 

 同氏は9日、ツイッター(Twitter)でも、合意間近とみられていたタリバンとの和平交渉打ち切りを改めて強調。「この4日間、われわれは過去10年で最も激しく敵を攻撃している」と投稿し、米軍がタリバンへの攻勢を強めていることを明らかにした。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は8日、「このわずか10日間でタリバン構成員1000人余りを殺害した」と述べていた。

 映像は9日撮影・提供。(c)AFP