【9月10日 AFP】米アラスカ州の元知事で、2008年大統領選で共和党の副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)氏(55)の夫が、離婚を申請したと、米メディアが9日に報じた。

 サラ氏の夫、トッド・ペイリン(Todd Palin)氏(55)がアラスカ州アンカレジ(Anchorage)に提出した離婚申立書によると、2人は「性格の不一致」のために「夫婦として一緒に暮らすことが不可能」との結論に達したという。

 申立書には2人のイニシャルのみが記されていたが、結婚記念日と未成年の一番下の末っ子の誕生日で、ペイリン夫妻のものであると特定された。

 2人は1988年に結婚し、5人の子供をもうけた。ペイリン一家が注目を集めたのは、故ジョン・マケイン(John McCain)上院議員が2008年の大統領選で共和党候補となった際、当時アラスカ州知事だったサラ氏を副大統領候補に選んだ時だった。なお2人は、民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領候補とジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領候補に敗北した。

 サラ氏は2006~09年にアラスカ州知事を務めた。商業漁業に従事し、油田事業にも携わっていた夫のトッド氏と、夫婦でリアリティー番組に複数回出演したこともある。

 同州知事を辞任した後は、保守系の市民運動「ティーパーティー(Tea Party)」の中心的存在に。この運動は後に、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が具体化したポピュリズム(大衆迎合主義)台頭につながった。

 ペイリン氏は2016年の大統領選以来、トランプ氏への支持を公言している。(c)AFP