【9月10日 AFP】仏大衆紙パリジャン(Le Parisien)は9日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算7度の年間優勝を誇るミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏(50)が、細胞治療を受けるために仏パリの医療施設に入院していると報じた。

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 シューマッハ氏が入院していると伝えられたジョルジュ・ポンピドー欧州病院(Georges Pompidou European Hospital)の担当科は、AFPの取材に対して、医療プライバシーの規制を引き合いに報道を肯定も否定もしなかった。

 しかし記事の内容によると、シューマッハ氏は心臓血管科に入院しており、体内に抗炎症作用をもたらすための幹細胞移植を受けるという。同科は、「心不全の細胞手術の権威」とされる外科医が統括している。

 同紙は、「治療は火曜日(10日)に開始され、(シューマッハ氏は)水曜日(11日)に退院する」と報じており、フェラーリ(Ferrari)の元スター選手であるシューマッハ氏は、今春に同病院ですでに2度治療を受けているとしている。

 2013年12月のスキー事故で頭部に重傷を負って以来、シューマッハ氏の容体に関する情報はほとんど明らかにされていない。

 転倒事故の後、半年間にわたり人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれていた同氏は、仏グルノーブル(Grenoble)からスイス・ローザンヌ(Lausanne)の病院に転院し、2014年9月に自宅に戻ってプライベートな状況下で治療を受けている。

 旧友らの話では、シューマッハ氏は歩行や適切な意思伝達ができない状態だとされている。(c)AFP