【9月9日 AFP】英BBCが偽ニュース撲滅を目指すイニシアティブを立ち上げ、フランス通信(AFP)など多数の国際報道機関が参加した。AFPが7日、明らかにした。

 BBCによる新イニシアティブの概要は、参加団体合同でのメディア教育活動、主要選挙などに関する体験の共有など。選挙期間中の公的情報アクセス支援も検討している。

 AFPによると、参加を表明した団体はAFPの他、欧州放送連合(EBU)、英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)、偽ニュース対策や質向上に取り組む非営利団体(NPO)「ファースト・ドラフト・ニュース(First Draft News)」、インド英字紙ヒンズー(The Hindu)、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)、カナダ放送協会(CBC)、公共放送ラジオ・カナダ(Radio-Canada)、ロイター(Reuters)、ロイター研究所(Reuters Institute)など。さらに、提携するフェイスブック(Facebook)、グーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)も参加している。

 AFPは、さまざまな角度からプロジェクトに携わっていくと説明。例として「生命や選挙における民主的プロセスへの脅威といった、最も危険な偽情報を参加団体に知らせる警告システムの設置」を挙げた。

 BBCの先駆けとなった偽ニュース拡散防止プロジェクトとしては、国際ファクトチェックネットワーク(IFCN)や、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(RSF)」が設立した「ジャーナリズム・トラスト・イニシアチブ(Journalism Trust Initiative)などがあり、AFPはどちらにも参加している。(c)AFP