【9月9日 AFP】ロシアで8日行われた統一地方選挙は、注目の首都モスクワ市議会選(定員45)で独立系、共産党、リベラル系などの野党勢力が躍進し、与党「統一ロシア(United Russia)」が議席を大きく減らす結果となった。野党勢力の戦略的な選挙キャンペーンが功を奏した。地元メディアが報じた。

 共産党は13議席を獲得し、前回の5議席から大きく伸ばした。前回議席を獲得できなかったロシア統一民主党「ヤブロコ(Yabloko)」と左派「公正ロシア(Just Russia)」は、それぞれ3議席を得た。

 2014年の前回選挙では統一ロシアが単独で28議席を獲得し、与党勢力が38議席を占めていた。だが、支持率の低下している同党は今回、公認候補を立てずに選挙に臨んだ。

 インタファクス(Interfax)通信によれば、前回選挙で統一ロシアの候補として当選した議員は9人が議席を維持したが、同党モスクワ支部トップのアンドレイ・メテルスキー(Andrei Metelsky)氏は落選した。(c)AFP