【9月9日 AFP】2020年米大統領選の与党・共和党の指名争いに、元サウスカロライナ州知事のマーク・サンフォード(Mark Sanford)前下院議員が8日、出馬を表明した 。党内からドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に挑戦するのは3人目だが、指名獲得の望みは薄い。

 サンフォード氏は出馬理由として、「借金王」を自称するトランプ大統領の政権下で「度肝を抜かれるほど」累積する債務と赤字を挙げ、「共和党は道を見失っている」と米FOXニュース(Fox News)に語った。

 サンフォード氏はサウスカロライナ州選出の下院議員を経て、2003~11年に同州知事を務めた後、下院議員に返り咲いたが、2018年米中間選挙に向けた共和党予備選で敗れていた。

 ただ、サンフォード氏の地元サウスカロライナ州やネバダ州、アリゾナ州など複数の州の共和党全国支部は、党指名候補を選ぶ予備選を実施しない方針を表明したばかり。

 共和党からは他にもトランプ氏打倒を掲げ、米保守派の草の根運動「ティーパーティー(Tea Party)」の有力政治家ジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)元下院議員と、ビル・ウェルド(Bill Weld)元マサチューセッツ州知事の2人が名乗りを上げている。(c)AFP