【9月9日 AFP】(更新、写真追加)強い台風15号(アジア名:ファクサイ、Faxai)は9日早朝、関東地方に上陸した。多くの人に避難指示や避難勧告が出されたほか、広範囲で停電や交通機関の乱れが発生した。

 警察によると、この台風により東京都の50代女性と千葉県の87歳男性の計2人が死亡した。防犯カメラの映像には、50代女性が道路を歩いていて強風にあおられ、建物の外壁にぶつかる様子が捉えられていた。87歳男性は、倒木の下敷きになって死亡した。この他、30人以上が負傷したという。

 最大風速60メートルの台風15号は、高速で東京湾(Tokyo Bay)を通過した後、9日早朝に千葉県に上陸。気象庁は、暴風や高波に厳重に警戒し、土砂災害や洪水、河川の増水に警戒するよう呼びかけた。

 台風接近に伴い、すでに8日には東京と中部や西日本の各都市をつなぐ新幹線約100本や、東京湾のフェリーが運休になるなど、交通の乱れが生じていた。

 空の便では、国内線少なくとも138便が欠航となった。また、20日に開幕する2019年ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けたオーストラリア代表チームの到着も遅れた。一方フランス代表チームは台風の影響を免れ、富士山(Mount Fuji)近郊のキャンプ地に入った。(c)AFP