【9月9日 AFP】西アフリカの内陸国ブルキナファソで8日、北部でイスラム過激派による2度の車両攻撃があり、少なくとも29人が死亡した。政府および地元当局などが明らかにした。

 政府発表によると、北部バルサロゴ(Barsalogho)で人員と物資を輸送していた車両が即席爆発装置(IED)の上を通過して爆発。乗っていた少なくとも15人が死亡した。犠牲者の多くは商業関係者だったという。

 さらに同日、初めの爆発現場から約50キロ離れた地点で、三輪自動車の車列が武装集団に襲撃され、運転手ら14人が死亡した。地元当局によると、車列は戦闘を逃れた避難民たちに食料を輸送していたところだった。

 20世紀半ばまでフランスの植民地だったブルキナファソは、現在も世界最貧国の一つに数えられている。2015年以降はイスラム過激派による襲撃が頻発しており、治安部隊が標的となる例が増加。先にも北部で軍施設が襲われ兵士24人が殺害される事件が発生し、武装勢力の掃討作戦を続ける軍にとってかつてない打撃となった。

 隣国のマリからブルキナファソ北部に流入した武装勢力は、東部にも勢力を拡大しつつある。(c)AFP