【9月10日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)に本社を置く原子力発電最大手、中国広核集団は7日、同省台山市(Taishan)の台山原発2号機が同日午後5時15分に168時間の連続デモ運転を無事に終え、商業運転の条件を整えたことを明らかにした。同機は、1号機に続き世界で2番目に商業運転を開始する欧州加圧水型原子炉(EPR)タイプの第3世代原子炉となる。

 同原発の第1期工事では、EPRを採用して設備容量175万キロワットの原子炉2基を建設する。中仏両国が中国で実施するエネルギー分野の共同プロジェクトとしては最大の規模となる。中国広核集団とフランス電力公社(EDF)、広東省能源集団が共同出資で設立した台山核電合営が建設と運営を担う。

 1号機は2009年に着工し、昨年12月に商業運転を開始。世界で初めて商業運転を開始したEPRとなった。2号機は2010年に着工し、今年4月に燃料装荷を始め、6月には送電網への接続と発電に成功、今月7日に商業運転の条件が整った。

 1、2号機が竣工すると、毎年標準炭換算で約803万トン、温室効果ガス排出量で2109万トン以上の削減が見込まれる。これは5850ヘクタールの植林に相当する。(c)Xinhua News/AFPBB News