【9月8日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)で昨季チームのファイナル制覇の立役者となり、新シーズンはロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)でプレーするカワイ・レナード(Kawhi Leonard)の姉が、強盗殺人の容疑で身柄を拘束されていると米カリフォルニア州の地元紙が報じた。

 事件はロサンゼルスの南東120キロメートルのところにあるテメクラ(Temecula)のカジノホテルで起こり、84歳の女性に対する強盗殺人の疑いで2人が逮捕、訴追された。リバーサイド(Riverside)に拠点を置くプレス・エンタープライズ(Press-Enterprise)紙によると、そのうちの一人、キメシャ・モナエ・ウィリアムズ(Kimesha Monae Williams)容疑者がNBAのスーパースター、レナードの姉だという。

 警察によると、事件は8月31日の未明に起こり、二人組の犯人がカジノのトイレで被害者の女性を襲った。女性は財布を盗まれた上、頭蓋骨を骨折し、プレス・エンタープライズ紙によれば搬送先の病院で4日に死亡した。

 35歳のウィリアムズ容疑者は、別の39歳の女とともに、この事件に関わった疑いで勾留され、19日に裁判所へ出廷する予定となっている。リバーサイド警察の殺人課によると、ウィリアムズ容疑者には逃亡の恐れがあり、「保釈金を支払える裕福な親族がいる」ため、保釈を認めないよう警察から裁判官に要請してあるという。

 レナードはリバーサイド出身の28歳。2018-19シーズンはトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)でチームをNBAチャンピオンに導き、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)時代の2014年以来、2回目のファイナルMVPに輝いた。そしてこのオフ、3年1億300万ドル(約111億円)の契約でクリッパーズへ加入していた。(c)AFP