【9月8日 AFP】前週に行われたフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)第9戦ベルギーのクラッシュで負傷したファン・マヌエル・コレア(Juan Manuel Correa)が、英ロンドンの病院で人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれていることが分かった。同選手の両親が7日、「重体だが容体は安定している」と発表した。

 エクアドル系米国人の20歳のコレアは、先月31日にスパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)で開催されたレースでアントワーヌ・ユベール(Anthoine Hubert)選手と激突し、両脚と脊柱を骨折した。この事故で22歳のユベール選手は、レースから1時間半後に帰らぬ人となった。

 コレアは事故翌日にベルギーの病院で4時間にわたる手術を受けた後、3日にロンドン市内の病院に移されていた。

 両親は「ベルギーのレースで受けた大きな衝撃を原因とした、新たな合併症が見つかりました」「ファン・マヌエルはロンドンで急性呼吸窮迫症候群と診断されました。この症状は、今回のような強い衝撃の事故でよくみられるものです」と公表し、コレアが急性呼吸不全に陥った後に人工的な昏睡状態に置かれたと説明した。

「私たちの息子は、ものすごいファイティングスピリットを持っています。いつものように私たちを驚かせ、完璧に良くなってくれると信じています」 (c)AFP