【9月8日 AFP】7日に行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)女子シングルス決勝で準優勝に終わったセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は試合後、アーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)に詰めかけた2万4000人の観客の声援が力になったと話しつつ、「もう少し良いプレーができていたら」と悔やんだ。

 セレーナはこの日の試合でマーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶ四大大会(グランドスラム)最多タイの通算24勝目を目指していたが、第2セット後半の追い上げも及ばず19歳のビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)に3-6、5-7で敗れた。

 24個目のトロフィーに王手を懸けながら、グランドスラムの決勝で4連敗を喫することになったセレーナは「試合としては素晴らしかった」「ただ、もう少し良いプレーができていたらと思う」と語った。

 第2セット1-5でアンドレスクのチャンピオンシップポイントを迎えたセレーナは、フォアハンドのウイナーで窮地をしのぐと、このゲームでブレークに成功。さらに第9ゲームもラブゲームで相手のサーブを破り、そのまま5-5に追いつくと、歴史がつくられる瞬間を期待していた観客からも大歓声が上がった。

 試合後、「あの時はとにかく頑張って、少しでも長く試合にとどまろうとしていた」「ファンがものすごい声援を送ってくれて自分のプレーも少し良くなり、もっとファイトできるようになった」と振り返ったセレーナだが、そこからアンドレスクにサービスゲームをキープされると、直後のゲームでブレークされ万事休す。

 試合を通して33本のウイナーを記録した一方、アンドレスクの17本に対して33本のアンフォーストエラーを犯したセレーナは「ビアンカが素晴らしい試合をした」「とにかくこの場に立ち、きょうのようなレベルで戦えたことを誇りに思う」と話した。

 一方のアンドレスクは、「いろんなことに対応できた自分を非常に誇りに思う」とコメント。中でも大変だったのは「間違いなく観客」と明かし、「皆さんがセレーナに勝ってほしかったのは分かる」「とても申し訳ない」とファンに語りかけた。(c)AFP