【9月8日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は7日、女子シングルス決勝が行われ、大会第15シードの19歳ビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)が6-3、7-5で第8シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破り、カナダ勢初の四大大会(グランドスラム)優勝を果たした。

 10代でのグランドスラム制覇は、2006年の全米オープンを制したマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)以来。また、4度目のグランドスラム出場でのタイトル獲得は、1990年の全仏オープンテニス(French Open)で優勝したモニカ・セレシュ(Monica Seles)氏と並び、オープン化以降では最速となった。

 今回が全米オープンの本戦は初出場で、今大会までグランドスラムではわずか2勝しか挙げていなかったアンドレスクは「言葉にするのは難しい。これ以上ないくらい感謝の気持ちでいっぱいだし、本当に幸せ。この瞬間のために本当に一生懸命練習してきた」と語った。

「夢のような一年になっている。真のレジェンドであるセレーナと、この舞台で戦えるなんて信じられない」「決して簡単な試合ではなかった。他の試合の時と同じようにベストの準備をして、対戦相手を気にしないようにした。いろんなことに対応できた自分を非常に誇りに思う」

 一方のセレーナは、第2セット1-5で迎えた相手のチャンピオンシップポイントから息を吹き返し、一時はゲームカウント5-5に追いついたが、最後は力尽きた。これでメジャー大会の決勝で4連敗となり、歴代最多タイとなるグランドスラム通算24勝目はまたしてもお預けとなった。

 大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れた前回大会に続き、全米オープンでは2年連続の準優勝となった37歳のセレーナは「ビアンカが素晴らしい試合をした。おめでとう。あなたの優勝をうれしく思う。信じられないようなテニスだった」と、アンドレスクを祝福した。(c)AFP/Martyn WOOD