【9月7日 AFP】フィリピンの検察当局は5日、生後6日の乳児をかばんに隠して国外に連れ出そうとしたとして、マニラの空港で拘束された米国籍の女を人身売買の罪で起訴した。

 起訴されたジェニファー・タルボット(Jennifer Talbot)被告(42)は4日、乳児に関する書類を一切持たずにセキュリティーチェックと出国審査を通過し、出国ゲートで係官に止められた。

 フィリピン国家捜査局によると、タルボット被告は肩掛けかばんに男の赤ちゃんを入れ、米国行きの旅客機に搭乗しようとした。

 当局はオレンジ色の囚人服を着たタルボット被告を立たせて記者会見を行い、有罪であれば被告は長期の禁錮刑を科される可能性があると述べた。

 検察当局はフィリピン人女性が南部で男児を出産し、その後マニラに連れられたとみている。現在、男児は児童福祉施設で保護されている。

 タルボット被告の手に男児が渡った経緯については捜査中だが、男児の母親の居場所は特定されたとみられている。検察はこれまでのところ、誘拐の罪ではタルボット被告を起訴していない。(c)AFP