【9月9日 CNS】中国の伝統的な写経・書道文化を継承し、文化交流を深める「2019年張掖・敦煌写経書道芸術祭」が2日、中国・甘粛省(Gansu)張掖市(Zhangye)甘州府城(Ganzhoufucheng)で開催された。1万人による写経や歴史的な写経・書道の作品展示、地元の文化・観光フェアなどが行われた。

 張掖は古代シルクロードにおいて、東西を往来する人が通過する「喉元」にあたり、長い歴史と独創的な文化を誇る。古代甘州の広大な文化遺産の中には、至る所に写経書道の影響が見える。今に残る豊富な歴史資料から、張掖の写経文化が広がり、「敦煌(Dunhuang)写経」の繁栄をもたらしたことが分かる。

 莫高窟で見つかった敦煌写経などの書道文化遺産は、殷墟の甲骨文字、西域の簡牘文書、清朝の内閣保管書類とともに近代学術史上の「4大発見」といわれる。西晋から北宋までの5万巻余りの文献にはさまざまな形の書体があり、中国の書道芸術が長きにわたり進化を遂げてきたことを伝えている。(c)CNS/JCM/AFPBB News