【9月5日 AFP】韓国の製薬会社の幹部が、社員らに対し違法な臨床試験を行っていたとして逮捕された。同社が4日、明らかにした。

 逮捕されたのは、安国(アングク)薬品(Ahngook Pharmaceutical)のオ・ジン(Auh Jin)容疑者(55)。同社は投資家向けの発表で、オ容疑者が「薬事法違反の疑いで当局に拘束され、取り調べを受けている」と明かした。

 地元メディアによると、安国薬品は研究員らの血液を採取しながら、政府の関係機関に対しては、犬の血液を使ったと虚偽の報告をしていた。

 社員からの採血には、医療訓練を受けていない担当者を雇用して作業に当たらせていた。さらに同社は研究員らに対し、治験のため未承認薬の服用を強要していたとも報じられている。

 韓国語で「カプチル」として広く知られている職場におけるパワーハラスメントは、Kポップ界から映画界、学会まで、韓国のほぼあらゆる部門で横行しているとされる。(c)AFP