【9月5日 AFP】米交流サイト大手フェイスブック(Facebook)の4億件を超えるアカウントに関連する電話番号が、インターネット上で誰でも閲覧できる状態になっていたと、米IT系ニュースサイト「テッククランチ(TechCruch)」が4日報じた。

 テッククランチによると、問題のサーバーには、米国1億3300万件、ベトナム5000万件以上、英国1800万件のアカウント情報を含む複数のデータベース上の計4億1900万件の記録が保管されていた。

 これらのデータベースには、フェイスブックのユーザーIDやプロフィルに登録されている電話番号が含まれていた。

 サーバーはパスワード保護されておらず、誰でもデータベースにアクセスできる状態で、同サイトのホストにテッククランチが接触した4日夜の時点まで、オンライン上でアクセス可能だった。

 フェイスブックの広報担当はAFPの取材に対し、報道を部分的には認めたものの、これまでに影響が確認されたアカウントは、報道されている4億1900万件の約半数だと述べた。また「データセットはすでに取り下げられており、フェイスブックのアカウントが悪影響を受けた証拠は目にしていない」と答えた。

 フェイスブックは2018年に英政治コンサルティング企業、ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)によってユーザー数千万人の個人データを不正取得されて以降、ユーザー同士の電話番号による検索機能を廃止した。(c)AFP