【9月5日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のチーム創設90周年イベントが4日に開催され、約1万人のファンがイタリア・ミラノのドゥオモ広場(Piazza Duomo)に集まった。

 この日は日差しが照りつける中、大勢のファンが歴代ドライバーやマシンを最高の位置から見ようと早くから会場入り。フェラーリのルイス・カミッレーリ(Louis Camilleri)最高経営責任者(CEO)は、「ここにいる皆さんのおかげで美しい夜になった。あなたたちがフェラーリの魂だ」と観衆に語りかけた。

 このイベントでは現在のドライバーであるシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)とセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)をはじめ、フェラーリが2007年に輩出した最後の年間王者キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)のほか、アルトゥーロ・メルツァリオ(Arturo Merzario)氏、マリオ・アンドレッティ(Mario Andretti)氏、ジャン・アレジ(Jean Alesi)氏、アラン・プロスト(Alain Prost)氏、エディ・アーバイン(Eddie Irvine)氏、フェリペ・マッサ(Felipe Massa)氏らがステージに上がった。

 また、フェラーリ史上最高のドライバーであるミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子で、現在フェラーリのアカデミーに所属しているミック(Mick Schumacher)も参加し、集まった人々からはシューマッハ氏の愛称を意味する「シューミ(Schumi)」コールも上がった。

 50歳のシューマッハ氏は、2013年12月のスキー事故で頭部に重傷を負って以降、公の場には姿を現していない。2019年は同氏が初の年間王者になって25周年となる。

 このイベントでは、同じく今年90回目の開催を迎えるイタリアGP(Italian Grand Prix)が、2024年までF1カレンダーにとどまることが発表されている。

 F1のチェイス・キャリー(Chase Carey)CEO、国際自動車連盟(FIA)のジャン・トッド(Jean Todt)会長、そしてイタリア自動車連盟(ACI)のアンジェロ・スティッチ・ダミアーニ(Angelo Sticchi Damiani)会長がレッドカーペットが敷かれたステージに登壇し、イタリアGPが「少なくとも2024年まで」開催されると発表した。

 F1世界選手権が始まった1950年からイタリアでGPは開催されていて、イモーラ(Imola)で行われた1980年以外はすべてモンツァ・サーキット(Monza Circuit)で開催されている。2019年大会の決勝は8日に開催される。

 映像はフェラーリのチーム創設90周年イベント、4日撮影。(c)AFP/Emmeline MOORE