【9月5日 AFP】(更新、写真追加)神奈川県横浜市内の踏切で5日正午前、京浜急行(Keikyu)の電車とトラックが衝突し、1人が死亡、約30人が負傷した。

 事故発生当時、電車は乗客約500人を乗せ、時速約120キロで運行していた。この衝突で先頭車両が脱線し、トラックは壁に押し付けられるような格好で炎上。黒煙が立ち上り、トラックの積み荷のかんきつ類が線路に散乱した。

 衝突の衝撃で、電車正面の窓ガラスはひび割れ、架線はたわんだ。目撃者らの話によると、大きな火の手が上がり、乗客らはパニックに陥ったという。

 消防当局者は現場に集まった報道陣に対し、「負傷者30人を医療施設に搬送した。うち2人は重傷を負った。重傷者の1人については、病院が死亡を確認した」と明かした。

 NHKは、トラックの運転手が列車の下敷きになったと報じているが、死亡したのがこの運転手かどうかは、現時点では不明。もう1人の重傷者は、20代の女性だという。

 京浜急行は事故調査を開始。運転士は非常ブレーキを作動させたものの間に合わず、衝突回避には至らなかったと、同社は説明している。(c)AFP/Kazuhiro NOGI