【9月5日 AFP】開催中の自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2019)のテレビ中継により、共同住宅の屋上でマリフアナ(大麻)が栽培されているのが明らかになり、スペイン・カタルーニャ(Catalonia)州の警察が押収したことが分かった。当局が4日に発表した。

 大麻の栽培が明らかになったのは、先月31日に行われた第8ステージ(バルスからイグアラダ、166.9キロメートル)の終盤。テレビカメラがヘリコプターからレース中の選手たちを追っていた際、同州イグアラダ(Igualada)にあるアパートメントの屋上で大麻の栽培場が2か所にわたって存在しているのが発覚した。

 警察当局は、生中継されていた映像の一部がSNS上で拡散されたことを受けて調査を開始し、3日に約40株の大麻を押収したと明かした。また、押収の際には逮捕者が出ず、当局は栽培場のオーナーの行方を追っているという。

 同日に行われた第11ステージ(サンパレからウルダクスダンチャリネア、180キロメートル)では、レース終盤に14人の逃げ集団から抜け出したエウスカディ・ムリアス(Euskadi Murias)のミケル・イトゥリア(Mikel Iturria、スペイン)がステージ優勝を飾った。フィニッシュ地点から約50キロメートル離れた町ウルニエタ(Urnieta)出身のイトゥリアにとっては、これがプロ初勝利となった。

 また、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)はトップから18分遅れのメイン集団でフィニッシュしたが、逃げグループの選手に総合首位の座を脅かされることなく赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を維持している。(c)AFP