【9月5日 AFP】香港政府のトップ、林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官は4日、3か月に及ぶ民主派デモを引き起こした「逃亡犯条例」改正案を完全に撤回すると発表した。この大規模なデモにより、香港は危機に陥っていた。

 林鄭長官は動画で声明を出し、「香港政府は市民の懸念を完全に和らげるため、同案を正式に撤回する」と述べた。

 長官は抗議デモ参加者らに対し、暴力に訴えるのはやめ、政府との「対話」を受け入れるよう呼び掛けた。直近の他の会見に比べて、懐柔的なトーンが目立った。

 同改正案の撤回は、抗議デモ参加者らが要求する5つの最重要項目の一つ。林鄭氏は、立法会(議会)が10月に再開し次第、同改正案は撤回されると明言した。

 一方で同氏は抗議デモ参加者らに対し、現在も続く暴力行為と中国政府への反発は香港を「脆弱(ぜいじゃく)で危険な」立場に押しやっていると警告。徐々に強まる中国本土からの圧力に言及しているとみられる。

 その上で、「現在のわれわれの最優先事項は暴力を終結させ、法の支配を守り、社会の秩序と安全を回復することだ」と訴えた。

 映像は4日撮影・提供。(c)AFP