【9月6日 Xinhua News】世界的に有名なオークションハウスのクリスティーズと中国香港の現代アーティスト劉建文(マイケル・ラウ)氏が合同で行う展覧会は8月31日から9月12日まで上海で開催している。

 クリスティーズが「全収(COLLECT THEM ALL!)」と名付けたこの展覧会では、Emojiをテーマにしたキーホルダー型の彫刻や漢字シリーズの最新作品「キャラクターズ2019」を含む、ラウ氏の五大テーマ50点以上の平面および立体作品が展示されている。同社が初めて中国内地で開催した今回のデザイナーズトイ展では、プレオークション段階で展示品がすでに収集家らによってすべて落札された。

 1970年代生まれの香港の著名アーティスト、マイケル・ラウ氏は早くからトイ業界に身を投じ、芸術的なフィギュアで香港の「フィギュアのゴッドファザー」「フィギュアの父」などと呼ばれている。ラウ氏は新華社の取材に対し、現在は中国伝統文化から創作の発想を得ることが増えており、中国古典の色彩体系から象形で群を抜く漢字まで、世界の最先端の潮流を取り入れた新しい芸術と「混ぜ合わせる」ことで、驚くような素晴らしい効果が得られると述べた。

 クリスティーズのアジア現代アート専門家の荘俊(Zhuang Jun)氏は、ラウ氏のアートは中国文化の要素をより多く取り入れており、独特の斬新な視点で、異なる思考で世界の現代アートの可能性を開拓し、人気を集めているとみている。さらに、最先端の潮流を取り入れた芸術は中国で予想以上に高く評価されており、収集家の年齢も「50後(1950年代生まれ世代)」から「00後(2000年代生まれ世代)」まで幅広く、この種のアート収集の将来は明るいとした。(c)Xinhua News/AFPBB News