【9月5日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は4日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第15シードのビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)は第25シードのエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)に3-6、6-2、6-3で逆転勝ちし、10代の選手としては10年ぶりに同大会の準決勝に進出した。

 10代では2009年大会のキャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)以来となる全米オープン準決勝へ駒を進めた19歳のアンドレスクは5日、同じく初の四大大会(グランドスラム)4強入りを果たした第13シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)と対戦する。

 もう一方のカードでは、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラムのシングルス最多24勝を目指す第8シードのセレーナが、第5シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)と顔を合わせる。

 今季、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)とロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2019)を制しているアンドレスクは試合後、「正直、言葉では言い表せない」「誰かにつねってもらわないと。これは現実なの?」と語った。

 全試合ストレートで勝ち上がってきたメルテンスを相手に第1セットを落としたアンドレスクは、厳しい戦いを乗り越えて勝利した経験が、劣勢から逆転する中で落ち着きにつながったと話し、「この1年間、こうした大きな大会でプレーした経験のおかげだと思う」「そうした経験のすべてが生きてきている」とコメントした。

 仮にアンドレスクが今大会で優勝すれば、2006年の全米オープンを制したマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)以来となる10代のグランドスラム女王が誕生する。また全米オープンでは、2004年のスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)の後では最年少の優勝者となる。(c)AFP