【9月5日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は第20シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を6-4、7-5、6-2で下し、準決勝進出を決めた。

 2010年、2013年、2017年に全米オープンを制しているナダルは、日付をまたいだ一戦を制してシュワルツマンとの戦績を8戦8勝とした。準決勝では第24シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と対戦する。

 活気あふれるシュワルツマンの粘り強い抵抗を受けたナダルは、第1セットと第2セットの両方で2ブレークアップの状況から追いつかれたが、重要な場面ではギアを一段上げ、全米オープンでは自身8度目となるベスト4入りを果たした。

 ナダルは「ストレート勝ちではあったが、最初の2セットはそれぞれ4-0、5-1とリードした後に連続ブレークを奪われ、特に難しかった。けれど、自信を持った状態の彼がどれだけ良いプレーをするかは知っている」とコメントした。

「試合の状況や相手の挑戦を受け入れ、ポイントごとに前進できたことに満足している。次は準決勝だ。ものすごくハッピーだし、それがすべてだ」

 またナダルは第3セット序盤に左前腕に治療を受けたが、けがの懸念を一蹴。「身体的には問題ない。外は湿度も高く、きょうはとても大変な一日だった。私は汗をかくタイプの選手だから、こうしたコンディションは時として難しい」と話した。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)らがすでに敗退した今大会では、勝ち残っている選手の中で四大大会(グランドスラム)での優勝経験を持つのはナダルのみであり、19度目のグランドスラム制覇に向け視界は良好となっている。(c)AFP