【9月4日 AFP】米交流サイト大手フェイスブック(Facebook)は3日、投稿写真に適用される顔認証技術を、ユーザーに事前許可を求める方式に変更すると発表した。

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 フェイスブックがプライバシーや生体認証(バイオメトリックス)情報を含めた個人情報の保護を強化を求める圧力を受ける中での変更となり、世界中のユーザーに適用される。

 フェイスブックは2年近く前に顔認証機能を導入。ユーザーが投稿する写真や映像にタグ付けする友達の候補を提案するだけでなく、自分が写っている写真がフェイスブックに投稿された時に通知することができた。

 フェイスブックで人工知能(AI)技術の応用研究を率いるスリニバス・ナラヤナン(Srinivas Narayanan)氏のブログ投稿によると、フェイスブックは顔認証設定全てをデフォルトで無効(オフ)にすることに賛成し、「タグ付け」提案設定を廃止する。

 ナラヤナン氏は、「わが社は顔認証情報と第三者と共有しなければ、技術を売ることもない」と述べた。

 顔認証技術をめぐっては、警察と政府機関による利用や、中国をはじめとする一部の国々が監視のために広く利用していることへの懸念が高まっている。(c)AFP