【9月4日 AFP】米テキサス州ヒューストン(Houston)のファストフード店「ポパイズ(Popeyes)」で、先月の発売以来大人気となった新商品「チキンサンドイッチ」の在庫が切れていると告げられた客が銃を抜いて店員に向ける出来事があった。警察が明らかにした。

 2日夜、大人5人と赤ちゃん1人を乗せた車がルイジアナ風のフライドチキンチェーン、ポパイズの店舗のドライブスルーに入り、チキンサンドイッチを注文した。

 ヒューストン警察のツイッター(Twitter)投稿によると、その商品は売り切れていると言われたグループ客は店舗に入り、うち1人が店員に拳銃を向けたという。警察が店に到着した時、グループ客はすでに店から立ち去っており、それ以上のトラブルはなかった。

 ポパイズは8月12日、人気ファストフードチェーン「チックフィレイ(Chick-fil-A)」に対抗してチキンサンドイッチを発売。大々的な広告とソーシャルメディア上でのキャンペーンで大きな人気を集め、用意していた当面の在庫が尽きてしまった。

■買えずに裁判起こした消費者も

 地元紙チャタヌーガ・タイムズ・フリープレス(Chattanooga Times Free Press)によると、テネシー州在住のクレイグ・バー(Craig Barr)さんは、多数の店舗を回ったにもかかわらずチキンサンドイッチを買えずに時間を無駄にしたのはポパイズの「虚偽広告」と「欺瞞(ぎまん)的商行為」によるものだとして、同社を相手取り5000ドル(約53万円)の損害賠償を求める裁判を起こした。(c)AFP