【9月4日 AFP】米国は3日、イランで最近発生したロケット発射台での爆発事故はミサイル開発を示すものだとして、同国の宇宙開発機関に対し制裁を科したと発表した。

 マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は声明で、「米国は、イランがロケット打ち上げ計画を隠れみのにし、弾道ミサイル計画を推進することを容認しない」と表明。「イランが8月29日に宇宙打ち上げ用ロケットの打ち上げを試みたことは、この脅威の緊急性を浮き彫りにしている」と説明した。

 声明によると、制裁対象はイラン宇宙機関(ISA)と、同機関に関連する2つの研究施設。今後、イランの宇宙開発と関わりを持った米国民と米国居住者は刑事責任を問われることになる。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は先月30日、ツイッター(Twitter)への投稿で、損傷したイランの衛星打ち上げ用ロケット発射台を写した高解像度の画像を公開し、米国はこれに一切関与していないと主張していた。

 トランプ氏が関与を否定したことに加え、同氏が米国の機密情報を自身のお気に入りのメディアであるツイッターに投稿したのではないかとの臆測により、この投稿は広く注目された。(c)AFP